田代 たしろ


ちょっぽりの坂道を歩く 峠に祀られている馬頭観音
 現在は須賀川・白河方面に向かう国道118号線沿いの集落です。阿賀川(大川)から東に大きく迂回する感じがしますが、桑原との間の峠を越えれば深い谷を渡らずに陸上移動できます。古地図でも田代を経由するルートが描かれています。この旧道は集落の北側のちよっとした峠を越えます。この峠(小山)を田代では「ちょっぽり」と呼んでいます。そんなに古くない時代(車社会になる前)までは、お酒や鰊の調達にこの「ちょっぽり」を通って桑原に通っていたそうです。現在はほとんど人通りはなさそうです。田代よりの南側は杉林におおわれ、道は湿って植生が少ないです。反対に桑原よりの北側は夏になると雑草が生い茂り、濃い緑の道となります。対照的な植生の道の間の峠には馬頭観音が祀られていて、馬が交通手段として人々と密な関係にあったことを示しています。

 南の白岩までの間は湯ノ上温泉地内を通ります。大川の東側の旅館や人家が点在する道です。現在の舗装道路より若干大川土手に下りたあたりに旧街道の痕跡を見ることができます。一部は旅館の敷地や舗装道路になってしまっています。 いろいろあって、私も楽しかったです! なかでも印象に残っているのが、「ちょっぽり」です。 この言葉を検索すると、 方言も含めて全国で、「ちょっと」「少し」という意味で 形容詞・副詞として使われているのがほとんどです。 しかし、田代のように名詞として使われているのを2件みつけましたので ここに紹介致します。 1つは、埼玉県の「ちょっぽり浅間」 「ちょっぽり」とは円錐形に尖ったものをあらわす方言のようである。 とあります。 http://www.asahi-net.or.jp/~fx3j-aid/kofun/saitama/37_kwjm/nagaraku.html 2つ目は千葉県山田町の「ちょっぽり笠」 農家の年配の方が農作業の時にかぶる菅笠です。 http://www.city.katori.chiba.jp/old/yamada/welcome/11.html 沢入出身の私の親父が「ちょっぽり」を知りませんでした。 ですが歩く会の後、私がお茶によばれたお宅の三人の年輩の方はもちろん知っていました。 関東地方の言葉が、どうして田代にだけ同様の意味で使われているのか。 会津中街道が関係しているのか。



桑原

田代

白岩